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Gのコラム 157

トラック運賃13%安 4月のスポット コロナで荷動き減(2020/5/13日経22)

貨物輸送の仲介サイトを運営する会社がまとめた4月の東京‐大阪間のトラック運賃は、10t車が前年同月に比べて13%安くなった。

 

「新型コロナウイルスの影響で荷動きが激減しており、運賃下落に歯止めがかかる様子はない」、「巣ごもりに関連する商品以外は貨物が増える見込みがなく、先の見えない厳しい展開が続く」とみている、とのこと。

 

 

現場感覚ではこんなもんじゃないです。また、多層下請の最下層の実態はいつだって表の数字には表れません。

 

至る所で、便乗値下げが発生していますが、それでも仕事が欲しいのです。悲しいのは、一部の物流は「運べない」程に荷が溢れています。

 

こなしきれずに困っているすぐ傍に、運ぶ荷物がないトラックが溢れてしまっています。貧困から抜け出せない国の仕組みを見ているようで、やるせないです。

 

そして、収束後はどうなっているのでしょう。運賃は下がったままで、運送の担い手であるトラックドライバーは更に減っているのではないでしょうか。その時、ホンモノの物流クライシスがやってくるのではないでしょうか。

 

トラック物流は、この国の産業や社会のインフラです。日の光がささない地味なシゴトですが、なくてはならない社会機能です。

 

伝三郎商会は、「日本の物流インフラに、あしたのタネをまきましょう」というプロジェクトを始動させます。