へんな髪型だし、キセル吸ってる・・・。
AKIRA:「あ、あのー。」ドキドキ
吉五郎:「んっ?!なんだてめぇは!?部屋入る時ゃあ、ノックしやがれってんだ!」
AKIRA:「てめぇって・・・。え~と、財布を拾ったんですが・・・。」
吉五郎:「財布(せえふ)?それがどうしたってんだ。」
AKIRA:「(こいつ・・・)いや、君の財布でしょ?落ちてたから、届けにきたんだけど。」
吉五郎:「なにぃ?なんでおめぇが俺の財布(せえふ)をもってやがるってんだ!」
AKIRA:「いや、あんたが落としたんでしょ!それをたまたま拾って、届けにきたんだよ。」
「ほら、中身を見てみろよ。運転免許証、社員証、現金3万円。」
吉五郎:「うん?・・・ん?・・・うん、確かに俺の財布(せえふ)だ。」
「運転免許証、社員証・・間違いねぇ。こりゃあ俺のもんだ。」
AKIRA:「そうだよ。免許証なきゃ仕事できないだろ。だから届けにきたんだよ。」
吉五郎:「そりゃあわざわざすまなかったな。・・・免許証と社員証はもらっておく・・・・。ほら、これ持って帰(け)ぇんな。」
AKIRA:「(ピクッ。)ん?これはあんたの財布だろ?受け取れないよ。」
吉五郎:「だから、免許証と社員証は俺のもんだ。これ持って帰(け)ぇんな。」
AKIRA:「だから、この財布はお前ので、その金もお前のだろ?!そんなつもりで財布を届けに来たんじゃないから!」
吉五郎:「わかんねぇ奴だな。だから、免許証と社員証は俺のもんだ。しかし俺の懐から離れた不実な金にゃあ用はねぇ。」
「俺がおとなしくしてるうちに、はやく持って帰(け)ぇれっていってんだ!この野郎!」
AKIRA:カッチーーン。
つづく