パチパチパチ・・・。
珍:「それでは、お二人の幸せと、”珍劉運送店”の発展を願って・・・」
カンパ~イ!!
劉の母:「さあ、料理もたくさん作りましたよ。たくさん召し上がれ。」
一同:「いただきま~す!!」
珍一:「う”っ?!」
AKIRA:「ど、どした?!」
珍一:「うまァ!」
AKIRA:「ちょ、ちょっと落ち着いて・・・」
劉:「お前、よく食べるなぁ!珍劉運送店では、よく食べるヤツは大歓迎だ!」
珍一:「ふぁいっ!」
パリンッ!
水木:「あっ?!ち、珍一さん!茶碗割れちゃいましたよ!もうちょっと落ち着いて食べてください!」
珍一:「あっ・・・しゅ、しゅいません・・・。」
劉:「ハハ、茶碗なら沢山あるから大丈夫だよ。裏山の陶芸家の爺さんが、荷物を運ぶ代わりにたくさん茶碗をくれるんだよ。」
劉:「ま、つぎの給料から差し引いとくよ。」
珍一:「ふぁ、ふぁい・・・・」
AKIRA:(この茶碗・・・何だろう?黒光りしてる?オーラみたいな・・・・。)
<~現代~藤田コンツェルン美術館>
ざわざわ・・・ざわざわ・・・
~流星天目茶碗 除幕式~
ジジイ:「コホン。この度は”極(きわみ)”流星天目茶碗の輝き展の除幕式にお越し下さりありがとうございます。」
ジジイ:「流星天目茶碗は、中国・宋王朝時代に作られたとされ、世界に数点しか現存しない貴重な茶碗でございます。」
ジジイ:「その制作方法は謎に包まれており、その希少価値の高さから”幻の逸品”と呼ばれております。」
ジジイ:「コホン。それでは、伝九郎館長より、除幕をお願い致します。」
伝九郎:「・・・・」
伝九郎:「ご覧あれ!」
バッ!!
ジジイ:「ここまで保存状態のよい”流星天目茶碗”は、藤田コンツェルン美術館が所蔵するこの一品のみでございま・・・・」
・・・・・・・・。
・・・・・。
「まああああああ!!!!」
~中国では~
珍:「えー。言い忘れましたが、もう一つ嬉しい報告がございます。」
なんと、国からお仕事の依頼がありました!
報酬も弾むようです!明日7時に本社前(玄関)に集合してください!
一同:「おお~~!」
劉:「運送会社を立ち上げて丸一年、小口の仕事ばっかりやっていたけど・・・ついに”お上”から仕事が・・・!」
やっと・・・・・・
やっと、チャンスが来たんだ・・・!!
AKIRA:「・・・・・。」
((サウナで3人で話してる時・・「”トラックドライバーで独立起業”なんて、ホントに俺たちに出来るのか?」と少し思ってたけど・・・。))
もしかして、龍はこの光景を俺たちに見せたかったのかも・・・・。
第40話へつづく