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トラックドライバーAKIRA

トラックドライバーAKIRA 第21話

こ、ここは・・・・

土滸伝(つちこでん)の時代の中国?!

 

 

 

龍「ようやく気付いたか。ここは宋(そう)王朝の時代の中国なり。」

 

(宋王朝・・・・たしか、伝九郎が言ってたな・・・・。)

 

 

 

龍「やつの名は劉(りゅう)。この時代の平民よ。」

 

AKIRA「劉(りゅう)・・・ややこしい名前だな・・・。」

 

 

龍:「時間をちょっと早送りしてみよう。」

 

 

・・・

・・

 

 

劉:「急げ~遅刻だ~!!」

 

AKIRA:(ここは、町?どこに向かってるんだろう)

 

 

AKIRA:「小籠包配送センター・・・。ここが劉の職場?」

 

龍:「うむ。この時代は貿易が盛んになった頃よ。」

龍:「中国奥地の産物や、工芸品はもちろん、国外の品々が・・・」

龍:「都(みやこ)へ運ばれていたのだ。」

 

 

AKIRA:(ズコッ!馬車とかじゃないんだ!)

 

 

龍:「小籠包配送センターは、都(みやこ)内物流に特化した会社だ。」

 

龍:「いつの時代も、ラストワンマイルは小回りの利く車と人間が必要なのだ。」

 

(あっ?!社長みたいのが出てきた・・・。)

 

劉:「おはようございます!」

 

社長:「うむ。挨拶だけはいいな。早速だが、本日は5号車を使ってもらう。」

社長:「王(ワン)さんのところに芋5袋、塩3袋、酒樽5ツ頼むぞ。」

 

劉:「ふぁ、ふぁい!」

 

社長:「よし、じゃあ酒を飲んでないかチェックだ。息を吐いてみろ。」

 

社長:「ぐさっ!?ちゃんと歯を磨け!アホ!」

 

劉「ふぁ、ふぁい!」

 

・・・・。

 

AKIRA:(なんかアルコールチェックしてたけど、この時代こんな進んでたんだっけ・・?)

 

龍:「うむ。これが中国4000年の歴史の妙(みょう)よ。

 

AKIRA「・・・・・。」

 

第22話へつづく