鉄道1900㌔土砂災害リスク 豪雨頻発復旧費重く(2021/7/14日経1)
山がちな国土に張り巡らされた鉄道網に、土砂災害対策のコストがのしかかっている。全国の鉄道路線を分析したところ、土砂災害の警戒区域にかかっている区間は総計1900㌔㍍を超すことが分かった。
近年頻発する豪雨災害は、人口減に直面する公共交通機関のさらなる見直しも迫っている。国交省によると、08~19年度の自然災害による鉄道施設の被害額は計約2300億円。このうち豪雨災害が約1000億円を占め、16年度以降は毎年100億円を超えている、とのこと。
道路においてもトンネルや橋梁だらけの我が国はとても便利でありますが、この先は、維持、更新に大変な資金を投入せねばなりません。記事には、公共インフラの維持・更新費は最大195兆円に上ると書かれています。
自然災害の規模も大きくなっていますが、放っておいても老朽化もします。今ある当たり前の維持に大きなお金がかかるのですが、公共インフラは、広く恩恵を与えるもので、国民全体の問題ですね。
利用料金の徴収や税負担を課して、これを再投資して必要不可欠なインフラ維持を進めねばなりません。物流費は高くならざるを得ないのですが、最後には一般家庭に負担が生じます。これからのインフラ再整備計画は、希望を携え新規に整備するよりも大変な作業になりそうです。もう一度、ガンバレ日本ですね。