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物流「速さ至上主義」転換(2019/5/15日経12面)

 

物流業界の人手不足が深刻化し、食品や自動車の輸送に影響が出始めている。

 

物流ビジネスは欠品リスクなどを避けるため速さや効率を最優先してきた。配送側の自助努力が限界を迎えており、きめ細かいサービスを見直す動きが広がりそうだ。

 

 

 

近年、我が国の製造業においても品質不良の問題がちょいちょい発覚しています。

 

過剰スペックに起因するところが少なくないように思います。誰のためのなんための過剰スペックなのでしょうか。

 

よく知っている物流会社の話です。このままでは仕事が続けられないとの思いから、荷主に直訴しました。「ウーンと考えました。値上げは申しませんが、午前配送の縛りを無くして下さい」、すると荷主さんは、「午前中限定なんて言ったっけ?」とのこと。

 

結果としては良かったのでしょうが、今まで午前中に運び込み続けたことは意味がなかったのです。この空しさは大きいです。

 

物流の課題は、物流を担う人たちの問題でもありますが、その多くは物流を使う人たちの問題でもあります。「物流は商流の従物」という言葉があります。

 

特段の意識をしなくとも不公平な環境に追い込まれる物流の課題は、商流で解決する時がきたのかもしれません。