〜藤田コンツェルン美術館〜
〜会議室〜
おや・・・・?
今は、営業時間外のはずですが・・・・。
え?
”トラックドライバーAKIRAってどんな漫画ですか?”・・・って?
ふむ・・・まだこの漫画を読んでないお方がいるとは・・・・。
え?
”あらすじを教えてほしい”・・・って?
・・・・コホン。仕方がないですね。
それでは今から特別に、
藤田コンツェルン美術館の館長、藤田伝九郎の右腕、小暮(こぐれ)が、
あなたに”トラックドライバーAKIRA”のあらすじを教えてあげましょう。
トラックドライバーAKIRAも、皆様に愛されてはや一周年。
40話を超す”大河漫画”となっております。
途中から読み始めるあなたのような人のために、
”トラックドライバーAKIRA”のダイジェストをお送りします。
ピッ。
狂言回し(進行役)は私、”ジジイ”こと小暮がつとめさせていただきます。
・・・・
・・・
この男は、物語の主人公、AKIRA(33歳)。
19歳から”ピロピロ運輸”のトラックドライバーとして働いております。
古着屋を巡るのが趣味の、いたって普通のトラックドライバーでございます。
ある日、ピロピロ運輸社長(キャバクラ好き)から突然の仕事依頼が入り、
藤田コンツェルン美術館へ向かうことになったのでございます。
−–−AKIRA:「俺だっていつかは!」
一方、藤田コンツェルン美術館では・・・
館長・藤田伝九郎の命により、時価50億の「五龍図(ごりゅうず)」をヨントリー美術館に届けるため、伝説のトラックドライバー”A(エース)”を待っておりました。
”A(エース)”は、世界一の大会、トラックドライバーオリンピアの優勝者。数々の伝説がございます。
−−−ジジイ:「レース後に、奴のトラックの荷台をのぞいてみると、、
しかし・・・幸か不幸か・・・
偶然、藤田コンツェルン美術館で居合わせたAKIRAを、”A(エース)”と勘違いしてしまうのでございます。
−−−三人:((!!・・あれは藤田式敬礼!))
訳も分からずAKIRAは、
時価50億の「五龍図」の配送をすることになったのでございます。
横乗りしているのはツツミ。
梱包(こんぽう)を極めし男でございます。
ツツミは、徐々にAKIRAが”A(エース)”でないことに気づき始めるのでございます。
−−−ツツミ:「お前・・・・本当に”A”(エース)か??」
−−−AKIRA:「へ?」
−−−AKIRA:「(しつこいなー。)は、はい。一応・・・ピロピロ運送のエース、AKIRAです・・・!」
−−−ツツミ:「??」
−−−AKIRA:「??」
−−−ツツミ「エースでAKIRA・・・・?」
−−−AKIRA「エース”の”AKIRA!」
そして・・・・・。
ここからAKIRAのトラックドライバーとしての物語が始まるのでございます。
ヘリで駆けつけた藤田伝九郎(と小暮)から明かされる、
五龍図(ごりゅうず)にまつわる伝説・・・・。
その伝説は、宋王朝時代(11世紀の中国)までにさかのぼるのでございます。。
−−−伝九郎:「エラくて悪い人の不正・ワイロ・ピンハネが横行(おうこう)しとった。つまり、めちゃくちゃな時代じゃ」
−−−AKIRA:「ピンハネ・・・。」
−−−伝九郎:「そして、世間からはじき出された好漢(英雄)108人が、梁山泊(りょうざんぱく)と呼ばれる自然の要塞に集結し・・・」
−−−伝九郎「国を救うことを目指すようになる。それがかの有名な”水滸伝(すいこでん)”じゃ。」
−−−AKIRA「すいこでん・・・。つ、つまり、この光は・・すいこでんの・・・?」
−−−伝九郎「いや、まったく関係ない。」
−−−AKIRA「・・・。」
−−−伝九郎「そしてもう一つ、藤田コンツェルンだけに伝わる伝説がある・・・。」
−−−伝九郎「それが土滸伝(つちこでん)じゃ。」
−−−AKIRA:「つ・・・つちこでん?」
−−−伝九郎「水滸伝と時を同じくして、悪徳官吏(あくとくかんり)に立ち向かう、5人の運送屋がいた。」
−−−AKIRA:((あれ?いきなりスケールが小さく・・・))
―――――”宋”の時代のめちゃくちゃな感じと、現代の運送業界の混乱が重なるとき、
封印されし5匹の龍に導かれし英雄あらわれん―――――
五龍図の破片から生まれし、五匹の龍・・・
龍の刻印(マーク)を刻まれたAKIRAは、同じく龍の刻印を持つ、4人のトラックドライバーを見つける旅へとでるのでございます。
まずはここまでにしておきましょう。
運命に翻弄されしAKIRAと、五匹の龍・・・・
そして、土滸伝(つちこでん)・・・・。
トラックドライバーとして独立を目指す男、AKIRAの
熱い運送譚(うんそうたん)の始まりでございます。
トイレ休憩10分ののち、続きをはじめます。