
ガラガラガラ・・・・。
劉:「お前ら、見たことない顔だけど、どこの村出身だ?」
AKIRA:「えっと、あの、東のほうです・・・」
劉:「ふ〜ん。」

三人:(どうしよう、勢いで働くことになっちゃったけど・・・)
劉:「しかし、なんでうちの会社が社員募集してるってわかったんだ?」
AKIRA:「え?・・・えーっと・・・」
劉:「あのチラシ見て応募したんだよな??」
AKIRA:「チラシ?」
劉:「ほら、そこの荷台にあるやつだよ。」

三人:「・・・・。」
水木:あれ?屋号が「珍劉(ちんりゅう)運送店」ってなってるけど・・・?

(確か、小籠包配送センターじゃなかったっけ?)
劉:「うん。珍劉運送店さ。最近、弟と独立したんだよ。」
三人:「えっ!独立!」
劉:「ああ。車を5台揃えるのは大変だったけど、仲間とコツコツお金を貯めて、ついに揃えることができたんだ。」

珍一:「ほぇえ。立派ですなあ。」
劉:「俺は勉強ができないから運送の免許とるのは苦労したけど、弟が軍師学校に入れるくらい優秀でな。助かったよ。」
水木:「軍師・・・そうか、この時代の中国はあちこちで戦争が起きてたんだっけな・・・・」

劉:「ついたぞ。ここがウチの事務所だ」

AKIRA:「おお〜・・・。素朴だけど、ちゃんと屋根がある・・・。」
劉:「かえったぞ〜い 珍はおるか〜!」
AKIRA:(珍・・・劉の弟って、あの珍か!)

珍:「兄上っ!」

AKRIA:(・・・成長してる!)
第38話へ続く
