「物流危機が迫る出版改革」(2018/1/24日経2面)
出版社十数社が、雑誌の発売日を変えようとしている。
発売日が集中していた毎月10日や25日を避け、分散させる方向で検討を始めた。
日本では年間7万点の出版物が発行されるが、雑誌の発売日は毎月20日以降に6割の発売日が集中するため、1日に運ぶ出版物の量に最大6倍もの開きが生じる。この負担に物流網が耐えられなくなりつつある、とのこと。
それは耐えられません。物流は産業の底辺に位置していますが、大事なインフラでもあります。物流の危機は産業の危機にもつながるということですね。
月刊誌は、毎日の新聞輸配送より大きなムラがあるのも当然です。ムラ減らしや共同配送は当然に検討すべきですが、電子出版が加速する可能性も高いです。そうなると、印刷に関わる仕事や紙パルプ業界も影響が避けられません。
Yも電子書籍派になりつつありますが、絵や写真の多い書籍は紙でないと読む気になれません。新聞もバサバサ読むのが良いのですよね。慣れ親しんでいるだけでなく、紙の良さもあります。
商流は拡大を、物流は縮小を志向すると習いました。
売上げは大きく、物流費は小さくということでしょうか。この先、人口減は商流の縮小を導きます。そこに来て、物流網の弱体化が追い討ちをかけるのでしょうか。物流は商流の従者です。売れるからこそ、運ぶのです。
売れない×運べない、となるまえに商流を含めた最適化を志向する動きが活性化することを願います。
がんばれ最適化、やるぞG.com!