2018年もよろしくお願いします!!
AKIRA:「ふ〜。生き返るわぁ・・・」
AKIRA:「1か月ぶりの風呂は気持ちいいなー。やっぱり修行の後は銭湯だな!」
水木:「うん。ホントだね。試験もうまくいったし!」
珍一:「・・・・。」
し~ん。
AKIRA:(しぃ~!!)
水木:「あっ・・・!す、すみません!」
珍一:「ハハ・・・いいよいいよ。また半年後に受験すればいいんだから。」
AKIRA:「そ、そういえば、珍一さんは何のお仕事をされているんですか?」
珍一:「今は山から出てきたばかりだから無職だけど、山に入る前は親父が経営する物流会社でトラック運転手をしていたんだ。僕は四兄弟の一番下、四男坊なんだけど、兄ちゃんたちもみんな親父の会社にいるんだよ。」
AKIRA:「ほえー。四兄弟ですか。」
珍一:「うん。一番上から一郎、二郎、三郎・・・そして僕、四男の珍一(ちんいち)さ。」
AKIRA:(・・・いや、そこは四郎だろ・・・・)
AKIRA:「で、でも・・・お父さんが物流会社なんてすごいですね!」
珍一:「うん。満腹ロジスティクスっていうんだけど、知ってるかな?」
AKIRA:「えっ?!」
AKIRA:「あ、あの満腹太郎の四男坊?!」
珍一:「知ってるの?」
AKIRA:「いや、知ってるも何も・・・でも、なんで山に修行へ?」
珍一:「兄弟が一緒の会社にいると、どうしても周りの人に比較されてね・・・。3人の兄ちゃん達はみんな優秀なんだけど、僕はからっきしダメで・・。しかも、親父が社長だしね・・・。」
珍一:「頑張っても空回りしちゃうし、兄ちゃん達は優秀なのに、なんで自分だけが出来ないんだろうって、どんどんマイナス思考になっていってさ。ある日・・・」
AKIRA:「・・・・・。」
珍一:「まあ家出だね。1日目で食料全部食べちゃって、途方に暮れているとき・・・」
珍一:「偶然通りかかった運行師匠と出会ったんだ。そこから山で修行の日々さ。」
AKIRA:「な、なるほど・・・」
AKIRA:(・・・ん?満腹太郎もあの道場の師範代だったんだけど、知らないのかな?本当に偶然か・・・?)
珍一:「修行は辛かったけど、なんとか乗り切ることができて、少しずつ自信がついてきて・・」
「今は、お父ちゃんやお兄ちゃん達に、トラック運転手として、胸を張って会いに行けるような人間になる!というのが目標なんだ!」
第35話へつづく