自販機の奴?!
(おれとアイツ、見ている映像が違うな・・。)
((おれが、劉(りゅう)の視点で、アイツが、劉の友達の視点?))
龍:「うむ。いま芋を持ってきた劉の友達、”堅(けん)”が、つちこでんメンバーよ。」
そうなんだ・・・。コイツが・・・。
堅:「い、芋もそうだけど、」
堅:「り、鈴(りん)ちゃん、この前借りた詩集、す、すごく面白かったわ・・・!返すね!!」
スッ。
堅:「言葉一つ一つに深みがあるっていうか・・・じーんと来るというか・・・」
鈴:「気に入ってくれてよかった!今度また同じ作者の詩集かすね。」
堅:「えっ!?あ、あり、ありがとう・・あのその、今度の日曜日・・・」モジモジ
珍:「あれ?!堅にい、字よめなかったよね?!」
堅:「!?・・・バ・・・ッ!何言って・・・!」
劉:「挿絵(さしえ)が面白かったんだよな、堅。」
堅:「そうそう、絵が面白かったの!・・って、おい~」
ハハハ・・・
AKIRA「こいつ、わかりやすいやっちゃな~」ハハ
・・・・
・・
AKIRA「・・・って、あれ?!」
シュウウウウーーーーー!
・・・・
・・・
・・
う、う~ん・・・。
AKIRA「あ、あれ?・・・戻ってきた?!」
自販機の奴「・・・あれ?ここは??」
・・・・・
・・・・
・・・
・・
自販機の奴:「・・・そっか、、、そんな事情が・・・。」
AKIRA:「そうです・・そんな事情なんです・・・。」
自販機の奴:「実は僕も、、今の職場にはずっと居られないなって、思ってて・・・。給料も安いし、体力的にもつらくてさ・・・。独立起業についてもちょっと考えたけど、自分には難しいかなって諦めてた。」
自販機の奴:「将来のこと考えると気が重くてさ。”ドライバー”自体は好きだから、転職かなあって思ってたんだけど。たぶんそんなモンモンとした気持ちが、”龍”に反応したんだと思う。」
AKIRA:(こいつ、事態を飲み込むの早いな・・。そして語り始めちゃった)
自販機の奴:「今の仕事はすぐにはやめられないけど、”ひよこ登録”をしておくよ。」
AKIRA:「うん。” G.com ひよこページ”で検索してみて。」
ピッ。
自販機の奴:「ここから、”ひよこ登録”・・・。」
第24話へつづく