感謝の豚(2025/12/9)

週末は、フィリピンで、船の乗組員と家族にレチョンを振る舞うパーティーでした。
皮がパリパリ、身がジューシーなブタの丸焼きレチョンはフィリピン人みんなが好きなハレの料理です。
私は、このブタの丸焼きのためだけに日本から向かいます。パーティーの直前までは溜った仕事をガリガリやっつけていました。
そして、彼らもさまざまに折り合いをつけて、フィリピン国中の離島などからこのパーティーに集まってくれます。その数、230名です。
この日の私は、ホストでもありますが、見世物でもあり、一緒に写真を撮るブースまであるのです。
かなり恥ずかしいのですが、写真撮影は彼らからのリクエストだそうです。
…なんかわかります。私は、彼らの”めしの種”なのです。
今宵は私たちからの「ありがとう」ですが、彼らの「ありがとう」もズッシリ届きます。
みんなで食べて、飲んで、夜が更けます。
海の現場で働くのは、ほんとに大変です。彼らが海にいてくれるから、我らは陸で普通の暮らしが出来ます。
彼らのビッグボスは、今日も元気で万力の握手を求めてきます。
ボスは変わらずの王様ぶりですが、瞳の奥に慈愛の色が滲んでいました。
最愛の息子夫婦への代替わりが進んでいるようです。
来ないと感じられないモノやコト。来て良かったです。
