さくら(2025/4/8)
記憶に残っているのは夜桜が多いです。にぎやかさとは縁遠く、しんみりとさみしいのです。
出会いや新しいスタートの季節です。でも、別れの季節でもあります。そっちのほうが、しみじみと心に広がって、夜の帰り道などに見上げる寂しげな桜が心に沁みるのです。
もう、何年もわざわざ桜を見に行ったりはしていません。花見酒なんてのも懐かしいです。
それでも、日本の春はさくらですね。街のそこいらで、淡いピンクが目にとまります。盛りは10日ほどでしょうか。「春やなぁ」ってしみじみです。
今年の春も「さよなら」がありました。長らく一緒に働いてきた仲間です。
人には事情があり、環境の変化があり、会社の事情というのがあります。
出会いも、別れも、それぞれに、偶然で、自然で、必然です。
ことさらに感傷的になる必要はないと解っているのですが、日常から何かが抜け落ちる感覚と共に、チクリと胸が痛みます。
のんびりと幸せに生きているようで、毎日を紡いでいくには、時に世知辛いコトもありますね。
この桜は、早朝の出がけに、久しぶりに見かけました。初めて見た時、「立派な樹だなぁ」って思ったのは20年以上前です。毎年、咲いていたんですね。
私は、これからも仕事に精を出して生きていきます。
どうぞ、お元気で。