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Gのコラム 113 今治

今治(2025/1/28)

 

 

愛媛県今治市は四国が四角の島だとすると左上の角のトコロです。母の郷里が今治でして、小学生の頃は、毎夏、1週間ほどは、今治で過ごしていた第二の故郷です。

 

最近、この地を良く訪れるようになりました。

今治は海や船の仕事が多く集まっている場所で、造船業や船主業をはじめの日本の海事産業の集積地です。

 

そして、きれいなところです。どの季節も好きです。

 

この市もそうですが、離島だけでなく、橋でつながる島々も人口が減っていっています。もちろん、行政もなんとかしようとしていますが、島の人や島以外の人達が小さくなる人の輪を、なんとかしようとガンバっています。

 

ひとつひとつは、とても小さくて効果が見えないのでは?と思うこともあるのですが、そのひとつひとつに深い愛を感じます。

 

昨日の進水式(出来上がった船を海に浮かべる式典)は伯方島でおこなわれました。この島に高校の分校があり、その高校生も式典に呼ばれておりました。船の発注者であり、伯方島で船主業を営む方の計らいです。

 

島の造船所から世界の海へと漕ぎ出す進水式は迫力があり、その姿に心が震えます。

高校を出たら島に残る子はいないかもしれません。ですが、何時か戻って来るかも知れません。島に戻る理由の一つに、今日のこの進水式の情景があるのかも知れません。

 

人口減という避けがたい現実との戦いは地方から始まっています。

統計や計算も必要ですが、人を想い、郷土をいつくしむ心が、なによりも大切なのですね。