困惑の老婦人(2024/7/16)
いつものように慌ただしく、新神戸駅の改札口を潜り抜けようとしましたら、ブブーっていうのです。「もぅ」って思いながらも駅員のいる改札に並びます。しかし、時間がない、あと4分後に発車です。
「機械の誤作動で改札にはねられます。もうすぐ出る列車に乗るので、車内で車掌さんに相談しますので、入れてください」、「そういう訳にも行きませんよ。まずは携帯を見せてください」と押し問答。。。
「あの~、もう行かなきゃ、乗り遅れます」、「う~ん、では、これを見せて社内で対応してください」ということで滑り込みセーフです。
私の指定席に行きますと老婦人が座っておられます。「そこは私の席だと思うのですが、ご確認願えますか?」の問いに、ひどく驚き、慌てて「いや、あの、その。。。」ってなっておられます。「あの、あなたは博多発何時の汽車ですか?」って、「私は今、新神戸から乗って来たので、博多発の時間は知りません。とりあえず車掌さんに相談しますから、座っていてください」と言って、車掌さんを探しながら、もう一度確認すると、ガガーン!なんと、7月20日の切符じゃないですか。こりゃ、アカン。どうりで改札ではねられる訳です。
なんとか収めて、困惑の老婦人の下へと帰ります。おどおどした老婦人に「私が間違っていました、ご迷惑をおかけしました、あっちへ行きます」と言いますと、ようやくホッとしたようで「あぁ、ああ、どうも、どうも」とペコペコ。
きっと、こわかったのですね。旅が嫌いになりませんように。