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Gのコラム 80 冷やしたぬき

冷やしたぬき(2024/6/4)

 

 

兄からのLINE「東京で、一番うまい、立ち食い蕎麦屋の「冷やしたぬき」って何処?」とのこと。

神戸では「きつねそば」のことを「たぬき」と言います。だから「たぬきうどん」というモノはありません。「きつね」の相方というか「対」という意味でしょう。

 

「たぬき」が天婦羅の種ぬき(たネぬき)、というコトを知りませんでした。そして東京では「天かす」とは言わず「揚げ玉」といいます。「天かす」と「揚げ玉」は違うモノでして、「揚げ玉」は衣を箸で飛ばして油に入れて、わざわざ作るモノで、形状は玉が基本です。「天かす」は天婦羅をあげた時の余分な衣でして、まさに「天かす」です。

 

「たぬき」ですら、なじみがないのに「冷やし」です。神戸人にとって一番遠い蕎麦かもしれませんが、私は「冷やしたぬき」が好きなのです。

 

暑い夏の「冷やしたぬき」は美味しいです。サクサクとした「揚げ玉」の感触と油分が、あっさり過ぎずに丁度良いのです。

 

だから兄が、うまい「冷やしたぬき」に憧れる気持ちはわかります。「朝飯に立ち食い蕎麦屋で」というのも良く解ります。

 

銀座の「よもだそば」に偵察に行きました。日曜日なのに朝7時からやっています。

「冷やしたぬき」というより、「たぬきの冷やし」という風情でワカメもキュウリも入っていません。そして「揚げ玉」ではなく「天かす」。

Simple is Best!そして、銀座のど真ん中で450円。

 

再訪を心に誓い、この夏は「冷やしたぬき」探求に勤しむ予感です。