まじめに働く（2023/4/18）

まじめに働くのは、難しいことです。さぼったり、ふざけたりする人はあまりいません。勤務態度が不真面目ではない＝まじめに働くという訳ではないのです。「やれ」と言われたことをやっているだけでは「まじめに働く」とは言えないのです。

生きていくにはお金が必要で、お金を得るためには働くのが自然なことですが、お金のためだけで働いていると、「もっと楽にお金が稼げる方がいいなぁ」と思いながら働くことになるのです。この当たり前の考えがはびこってしまうと「まじめ」に働くことが難しくなるのです。

どんな仕事も一人ではできませんし、よく見れば多くの人が関わる社会のなかに仕事というものがあることが解ります。「お客様のお客様がお客様」という言葉がありますが、顧客の連続は社会全体に係ることなのです。「やれ」と言われてやっている仕事は、社会の一部でもあるのです。多くの人が関わり合って、いまの安全で豊かな社会があるのですから、その一部を担うということは、人として、とても喜ばしいことです。

常に考えている必要はないですが、社会を支える自分を見つけてみたらどうでしょう。　わかりやすいのは「ありがとう」という言葉です。「ありがとう」って言われる仕事を重ねることが「まじめに働く」ということです。そして、「ありがとう」と言いましょう。バスの運転手さんに、コンビニの店員さんに、蕎麦屋の仲居さんに「ありがとう」が自然に云えると世の中が明るくなります。

「おおきにと、言われてなんぼ、言うてなんぼ」はまじめに働くコツです。