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Gのコラム

伝の記 17 日の出湯

日の出湯(2023/3/21)

 

(日の出湯近くのお社)

 

東京都中央区に佃という町があります。高層マンションが立ち並ぶ近代的な街でもありますが、古き良き風情を残した町でもあります。昔風情がたっぷりの佃煮屋さんや古民家の中に日の出湯はあります。

昨日の夜は、仕事帰りに風呂&ビールです。同僚3人で、職場から徒歩で、近くの住吉神社にお参りしてから向かいました。

 

この銭湯、ものすごく「昭和」です。お客さんは主に老人で、お湯が兎に角、熱いのです。浴槽は3つ、ひとつは「ぬるい」、次に「中かん」、そして「あつい」です。

 

お湯の熱さは知っていましたので、まずは「ぬるい」からです。それでも「アッツ!」。

 

これでぬるいなら俺に「あつい」は無理だなぁ、と思いながら、「あつい」浴槽を見ると平気な顔でじいさんが浸かっているのです。「よし、あのじいさんよりも長く浸かってやる!」と謎の気合を入れましたが、体がバラバラになりそうで、我慢ができません。茹エビのように赤く変色しながら浴槽から出ますと、一緒にいっていた同僚に「よく「あつい」にはいるね」と言われました。

 

なんと、目が悪いのにお風呂ではメガネをしたくなくて、「あつい」を「ぬるい」と思い込み、どうやら、超人的な偉業を成し遂げていたようです。

 

風呂上りのビールは、再開発で月島駅前に移転したばかりの三好弥です。この一杯、生きてる感じしますよねぇ。

 

年中無休の銭湯、日の出湯(500円)は、この町の宝です。