中国、無人配送車が急増　人手不足や都市封鎖で加速（2022/6/07日経15）

人手不足を補うニーズに新型コロナウイルスの感染拡大に伴う都市封鎖も重なり、ネット大手や新興企業が従来型の宅配を自動運転車両に置き換える。2025年には稼働台数が今の10倍超の6万台になるとする調査会社の予測もある。

車両の値下がりや運用面の課題解決が本格的な普及へのカギを握りそうだ。都市封鎖を実施した上海市でも無人配送車が活躍した。配達員の人手が不足するなか、上海市内では5000台超の無人配送車が稼働した、とのこと。

弁当を運んでいる車両に手を振ると止まり、スマホで決済すれば弁当を取り出せるのだそうです。写真は記事にある新石器慧通科技の車両です。

配送車というより、無人移動店舗ですね。我が街でも実証事件をやっていました。赤い可愛らしい車両がヨチヨチ運んでいました。その後ろには1～3人のスタッフがついて歩きます。実証実験ですから、それは良いとして、その車両は集合住宅の１Fエントランスまでしか行けません。

エントランスに着いたら、階下まで取りに行くのです。確かに都市封鎖には有効でしょうが、平時下では、まだ使う気にはなりません。10倍超という急加速で大丈夫でしょうか。大量に廃棄されていたシェア自転車を思い出してしまいます。

充分に利便が満たされていないのですから、ここはゆっくりと実験を重ねてからでも良いのではないでしょうか。