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Gのコラム 243

ニュース一言 三菱食品京谷社長(日経15)

 

物流業界で「2024年問題」と呼ばれるのが、ドライバーの残業時間の制限導入だ。

食品は単価が安いため、人口減に伴い物流の担い手を確保するのが今後難しくなるだろう。ドライバーの残業時間の制限導入も見据え、無駄なく物を運ぶ必要がある、とのこと。

厚労省の数字で云うとトラックドライバーの平均的な時間外労働時間は、年372時間〜420時間、月31~35時間とのことです。

 

2024年問題は、時間外労働時間の上限960時間を自動車運転業務にも適用することです。平均値からみると余裕で下回っています。大きな問題になるのかな?と思ってしまうのですが、つまり、働き方の実態を掴みきれていないのでしょう。

 

トラックドライバーはそもそも運行管理規定を遵守していることになっておりますが、実態は少し違うのです。まともな運送会社とまともではない運送会社があるのです。その実態は、少し本気で調べればわかるコトです。実態を把握せずに改革が成るでしょうか。そして、そのコトは、まともな会社が売上減や利益減のリスクとなり、まともなドライバーが収入減や離職の危機に晒されるというのです。

 

そうであるならば、大変な問題です。日本の輸配送の歪みを大きくするのではないかと危惧します。さまざまな課題が潜んでいる2024年問題ですが、トラックドライバーの長時間労働の原因は待機時間の長さです。価値を生まない待機時間を小さくしなければ、日本の運ぶ力が弱まります。