排出ゼロ267社が宣言　「30年代まで達成」43社（2021/11/17日経1）

国内846社について、国連のSDGｓへの取り組みを格付けする「ＳＤＧｓ経営調査」をまとめた。温暖化ガスの排出量を将来的に実質ゼロ如何にする宣言をした企業は267社（回答企業の31.6％）にのぼり、宣言企業のうち43社は2030年代までの達成を目標とし、取り組みが加速している、とのこと。

SDGｓ、17のゴールを全部覚えていませんが、反対する要素はありませんでした。「貧困をなくそう」とか「飢餓をゼロに」という目標には大いに共感しますし、国連が提唱し、世界各国で追随する動きがあることは、人類の喜びと誉となっていくのでしょう。

ただ、それは一個人の感想でして、これが事業経営というか商売の観点から見ると大変に厳しいことだと思います。特に環境負荷軽減ばかりに目が行くようですが、輸配送の仕事は、エネルギーを使います。温暖化ガスを出さない方法は「運ばない」か「クリーンな動力だけを使う」ということです。

輸配送業者の存在理由は「運ぶ」ことです。「クリーンな動力」を自ら開発することもできません。そして「クリーンな動力」を導入すれば、大赤字です。どうやって温暖化ガスの排出量ゼロを宣言するというのでしょうか？ＳＤＧｓは人類共通の目標なのであれば、「のぞむ」という意志から、「実現」までの道のりを示す必要があるのではないでしょうか。先進企業の取り組み実例を勉強したいです。