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海運「50年に排出ゼロ」日本船主協会船更新に20~30兆円(2021/11/3日経16)

 

日本船主協会は2050年に日本の海運業界の温暖化ガス排出量を実質ゼロにする目標を発表した。

実現するにはアンモニアなどが燃料の二酸化炭素を排出しない船を新しく建造する必要があり、投資額は20兆~30兆円規模になる。

目標達成までの道のりは険しい。日本の船会社が運航する船は約2240隻ある。単純計算で50年までに毎年100隻の新しい船を建設すると、投資額は年約1兆円にのぼる、とのこと。

 

 

四半世紀以上先の目標を発表するのは勇気のいることですね。遠い未来ではありますが、掲げた目標に向かって、今から、地道な努力を要するということで、「問題の先送り」ではなさそうです。

しかも、今現在の技術ではアンモニア・水素燃料船はできないそうです。船に多額の投資を要するということは、結果的には輸送費が上がることです。ありとあらゆるモノを船で運んでいるのですから、ありとあらゆるモノの値段が上がるということで、われらの暮らしにも必ず影響があります。

誰がコストを負担するのか?その辺りの行きつ戻りつが大変そうですね。便利で豊かな生活を発展維持しながら、温暖化ガスをゼロにするということ自体に無理があるようにも思います。けど、慎ましやかに暮らすだけでは世界は良くならないのです。「豊かさ」の定義が変わってきそうですね。