真鍋氏 ノーベル賞 温暖化対策の契機(2021/10/06日経1)
スウェーデン王立科学アカデミーは5日、ノーベル物理学賞を真鍋淑郎・プリンストン大学上席研究員(90)らに授与すると発表した。大気中のCO²濃度が気候に与える影響を初めて数値で明らかにした。
温暖化の原因を科学的に示した真鍋氏らの研究は、現在の脱炭素をめぐる議論の発端となった。授賞理由は「地球温暖化を確実に予測する気候モデルの開発」など。人間活動が気候に与える影響の分析手法を生み出した独のクラウス・ハッセルマン氏と、気候など複雑な物理現象に法則性を見いだした伊のジョルジョ・パリージ氏と共同で受賞する、とのこと。
この方もそうですが、出自は日本ですが、研究の地にアメリカ他の他国を選ばれていること、次に共同受賞が増えたなぁ、と思いました。最初の話は、我が国にも良い所は多々ありましょうが、行く道を進むのにやっかいなトコロもあるよ、という理解です。
次の点は、通信手段の発達を含め、地球は大きくなくなってきた、というコトです。この二つは共に研究等への集中というスタイルに付随し易いのではないでしょうか。研究には遠慮も忖度も不合理な徒弟制度も邪魔でしょう。
また、研究成果という糧のために、好奇心と行動は、地球を駆け巡るのではないでしょうか。そして、そういう人同士は、瞬間的に強固に結びつくような気がします。経済活動というお金の損得が絡むと、そうはいかないことが多いです。
しかし、なにより、御年90歳での受賞。お元気に研究に打ち込まれた人生のご褒美、おめでとうございます。