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Gのコラム 219

社説 見せかけでないESG投信に(2021/8/4日経2)

 

ESG(環境・社会・企業統治)を名称に冠した投資信託が急増している。中には銘柄選びの基準など必要な情報をちゃんと開示していないファンドも多い。ESGのうたい文句が「見せかけ」に終わらぬよう運用会社や販売会社は丁寧な説明を進めるべきだ。

 

ESG関連投信は2021年1~6月に44本が販売され、20年の38本をすでに上回った。直近の全体の運用残高は4兆円弱に達しており、証券会社や銀行の売れ筋になっている、とのこと。

 

 

 

悪い潮流ではないはず、と信じたいのですが、気になる点もあります。まず、E(環境)ばかりが目立ち、S(社会)とG(企業統治)は何処に行ったの? 特に産業の底辺といえる物流業は真面目に社会を支える会社なのですが、大量の物資運搬を担う性格上、環境面では、優等生になり難いという面があります。

 

このお金の理屈で創り出す潮流に乗り遅れることが、事業活動がやりにくくなるようなコトにならないと良いのですが。それと、ESGと声高に叫んでいる人達は、今まで何をやっていたのでしょうか。

 

真面目な実業会社は、地球環境と折り合いをつけ、社会性を備え、働く集団をしっかりと統治してきました。そして、現状の甘んじず、更なる上をしっかりと見ています。ESGは、今更、云うコトでもなく、当たり前ですよね。

 

金融商品を売るために「なんちゃってESG投信」が蔓延るようでは興ざめです。賢い投資家のみなさん、実業会社の真面目さをしっかりと評価してください。それが、この世を健全に保っていくために大切なコトだと思います。