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私見卓見 「マッチング時代」に遅れるな(2021/6/16日経26)

 

ITの進展で可能になったマッチングこそデジタル化の核心であるという理解は十分に広がっていない。マッチングの普及を阻む、日本的な「仲介」の存在に注意を促したい。

 

日本はマッチングの普及に出遅れている。転職市場では仲介企業の担当者が、高校生の就職活動でも、教師が入る慣行が当たり前とされている。こうした仲介は、マッチングを前提とした世界では「お節介」と言わざるを得ない。

 

双方の当事者が自らの意思で選択と交渉を進める方式が世界的には主流になりつつある。この仕組みだと、能動的な情報収集やコミュニケーション能力が求められる。いずれのスキルもデジタル時代には必須、とのこと。

 

その通りなのだと思いますが、昼飯を何にするのかは、いつも悩んでしまいますし、外出時の昼食は、スマホで検索して、レビューの言いなりです。日本人以外は、このような時でも、自らの意思で選択と交渉を進めているのでしょうか?

 

「自分の意思」はとても大事ですが、離職に抵抗を感じる日本人の感覚は、奥ゆかしい美点とも思えます。行動様式を変える必要性は感じていますが、利を求めることが全体最適につながり、多くの人が抵抗を感じない社会に馴染むまで、もどかしい日々は続くのだと思います。

 

マッチングを推進し、事業の核とするG.comとしては、根強い「お節介」とも仲良くする覚悟です。