経済教室 ギグワーカーの未来㊦ (2021/05/12日経27)
ギグワーク(単発労働)は、ネットを使って仕事を受注する働き方であり、大半が労働法は適用されない。デジタル技術の発達がこうした自営的就労を増加させている。この働き方への政策対応は簡単ではない。ギグワークは労働法と独占禁止法の競合領域だ。そのためギグワークはそのはざまで法の網から漏れ落ちる危険がある、とのこと。
時代や社会の声なき要請で「働き方」は変わりましょう。ルール整備が先行することはないので、これは仕方がないことですね。問題なのは、安価で手離れが良く、便利な労働力として企業に狙われることなのではないでしょうか?いろいろ制約はあるのでしょうが、契約自由の原則です。「この条件でやる?」、「うん」で成約です。ギグワークは、その積み重ねです。個人対企業の勝負はやる前から解っていて、企業の勝ちです。企業が欲しいのは使い捨て出来る安価な労働力です。それだけギグワークというのは最初っから「危ない働き方」です。
ギグワークの増加は、コロナ禍と大いに関係がありますが、緊急避難的に増加するギグワーカーを前提に自由な働き方が歪んで制限されることになると残念です。自由を得るには賢さとしたたかさが必要です。