きょうのことば 欧州のデジタル主権 産業基盤の自立目指す(2021/03/10日経2)
欧州のデジタル主権とは、デジタル分野の競争力を左右する半導体産業や「21世紀の石油」とも称されるデータを巡って、海外に依存せず欧州として自立できる産業基盤を整え、国際的なルール作りで主導権を握ることを指す。EUがデジタル政策でめざす目標のひとつ。データ分野でも米巨大IT企業に管理されることへの警戒が広がる。
こうした海外依存の高まりを放置すれば、デジタル分野の欧州自立が揺らぐとの懸念が、デジタル主権の確保を目指すEUの取り組みの背景にある、とのこと。
20世紀、日本は、石油に翻弄されました。データは「21世紀の石油」と云われれば、深く頷かねばなりません。石油は採れないのですからしょーがないのですが、デジタル分野やデータの世界では、やりようによっては自立可能なのでは?と思います。デジタルデータの良い所は、一瞬で世界を駆け巡ることもあるのですから、鎖国が良いとは思えません。自立可能な状態を保ち、何があっても窮地に追い込まれない体制を築くということなのでしょうか。これも持続可能性なんですね。
データを自由に使いこなせないと困ります。困らせること自体には意味はないのでしょうが、持つ者と持たない者に分かれるのなら、持たないといけませんね。さてさて、どうする日本、ですね。