物流効率化へ 5G使い実験(22019/11/6日経14)
次世代通信規格「5G」を活用して物流センターの運営を効率化する実証実験を11月に始める。データを瞬時に送受信できる5Gの特徴をいかし、庫内の状況をリアルタイムに把握。
作業者に注意喚起して安全を確保するほか庫内の最適化に向けて迅速に指示を出せるようにする。人手不足に直面する物流の課題解決につなげる。
物流業界では人手不足が進み、物流センターなど運営の効率化・省人化が課題となっている。5Gなどの新技術による課題解決が期待される、とのこと。
素直に期待できない面があります。物流業界の人手不足には多面性があり、庫内の安全性や効率化の向上では、課題の解決に直結しないだろう、という直観が邪魔します。
倉庫現場での離職理由は、給与への不満もありますが、人間関係が多いようです。いつも同じ職場ですし、工場と違って「モノづくり」感がなくて、常に誰かに指示されている職場です。
ちょっとしたことで、気まずくなっても逃げ場はありません。加えて、若い人の就職先として倉庫現場が選ばれない理由は、魅力の無さです。地味な仕事ですし、制服はカッコ悪くて、働く人の平均年齢が高いです。いつまでも下積みで、手につく職も習得できません。
産業のインフラではありますが、換言すれば底辺です。歴史的に物流事業従事者は「モノ言わぬ下僕」を求められてきました。この上、物流現場で人間が機械化することになると、ますます人気のない職になってしまいそうです。物流現場化の人手不足は、根の深い問題です。
G.comは物流現場を楽しい職場に変えるべく、今日もガンバリます!