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夜間配達員1万人採用 ヤマトHD、先送り宅配便取扱数が低迷(2019/10/23日経13)

 

ヤマトHDは宅配便の配達員の採用計画を見直す。

 

夜間中心の配達員「アンカーキャスト」について2019年度中に1万人の確保を目指してきたが、計画の達成時期を先送りする。

 

宅配便の取扱数が想定を大きく下回り、人件費などのコスト増が利益を圧迫し軌道修正を迫られた、とのこと。

 

 

宅配便の取扱数が思うように伸びなかったのは、値上げを機に大口の法人顧客が離れたためだそうです。宅配戸数が伸び続ける中で、運んでも、運んでも、運びきれない配達を担う従業員の就労環境改善のために選んだ施策が、「アンカーキャスト」です。

 

これは、再配達が集中する夕方以降の配達を担う働き方です。ヤマトは働き方改革にも、本業の商売にも真面目に取り組んでいると思うのですが、記事から受ける印象は否定的です。

 

「売り上げが伸びずに費用が嵩み」ということですが、当たり前ですよね。何も理由がないのに業績が悪くなっている訳ではありません。顧客を捕まえきれなかった値上げだって、のっぴきならない費用の増加が理由です。業績という成果が出ないとダメ!というのも解らなくはないですが、企業の中身は人間です。一所懸命にガンバル人達をダメ!というのは切ないですね。