日本の物流施設取得へ1000億円 米ブラックストーン(2019/7/17日経1)
米大手投資ファンド、ブラックストーン・グループは1000億円超を投じて日本国内で複数の物流施設を取得する。海外に比べて普及が遅れている電子商取引(EC)は成長余地が大きく、同事業に必須の物流施設は安定した収益が見込めると判断した。
世界的な低金利を受け、一定の利回りを確保しやすい不動産投資の魅力が高まっている面もある。物販全体に占めるECの割合は2018年時点で米国の約10%に対して日本は約6%にとどまる。このところ日本の物流施設には海外からの大型投資が相次いでいる、とのこと。
以前調べてみたのですが、EC用物流施設の回転率は25回/年でした。約2週間に一回、倉庫内の荷物が入れ替わるってことですね。
これに対して1階だけに荷捌き場があって垂直搬送機で荷を入れ替える旧型の倉庫の回転率は年6回転。2ヶ月に1回の回転です。その差は4倍以上です。
グルグル車路の物流不動産は、大きければ大きい程に効率が良くなりますが、物流施設ですから交通立地は大事です。それに働き手の確保も考えますと、市街地から遠いと通勤が困難です。そんなことから適地は少なくなってきているようです。
コンパクトで交通利便が充実している日本と広大な国土を持つ国々とではECの普及も違ってきて当然だと思うのですが、もっとEC用の物流施設が必要なのでしょうか?それよりも市街地に近い昔ながらの倉庫の物流効率を上げる工夫も楽しそうですね。トラックの走行距離も短くなります。