化学品、輸送サービス改革 時間指定やめ到着メド通知(2019/6/26日経28面)
深刻な運転手不足や運賃の上昇が基礎的な化学品の輸送を変え始めた。
運ぶ際の受注期限を前日から2日前に変えた。届ける際の時間指定も廃止した。4月施行の働き方改革関連法では、運送業に対する残業時間の上限規制の導入が24年度まで猶予された。
物流業界だけでなく、荷主側も対応を急がなければ物流網が寸断しかねないとの強い危機感が企業の変革を後押ししている、とのこと。
だんだん、こうなっていきます。輸配送というサービスの劣化でも変化でもありません。変化を求められているのはサービスを受ける荷主です。
どう考えるべきか?その答は「全体最適」です。荷主にとってのLogiではなく、サプライチェーン全体にとっての最適を中心に据えるのです。
輸配送サービスの商慣習は長い年月と共に歪みが大きくなっていますが、全体最適という視野に立つと、あるはあるは、ムダ・ムラ・ムリの宝庫です。
先日、あるメーカーの方から、「このままだと運べなくなる日が来る、その前に要望があったら相談して欲しい」と話がありました。その荷は、外箱の僅かな歪み(ときどき確認できない程の僅かさ)で返品する顧客を持っています。
誰が検品しているのか私は知りませんが、これは現世では犯罪級のムダです。私達は、このムダの是正を求めずに、配送料の値上げは言いませんよ。いままで揉み手ばかりで荷主に媚びへつらってきた物流業者にも責任があるのです。
値上げの前に、3ムの是正提案が物流屋の矜持ってヤツです。