丸木舟、台湾→与那国へ　研究チーム3万年前の渡航再現（2019/6/19日経38面）

国立科学博物館は人類が大陸から日本列島に移動した約3万年前の渡航を再現する実験を実施すると発表した。

「祖先が成し遂げた航海がどれだけ困難な挑戦だったかを明らかにしたい」。台湾東部から与那国島まで約200㌔を当時の技術で作った丸木舟で航行する。男女5人のこぎ手が乗り込み、交代しながら30～40時間こぎ続けて与那国島を目指す。

台湾と与那国島の間には黒潮が流れており、人力の丸木舟が潮の流れを乗り越えられるかが焦点だ、とのこと。

なんちゅう研究でしょ。おもしろいですね。やってみたいです。

３万年前だろうが、今だろうが、目の前に大きな海があったら行ってみたくなるのです。現状を打破して新しい世界を見に行きたくなるのでしょう。訓練した男女5人がどの程度の漕力を持っているのか解りませんが、海人の技能というモノは、そう簡単に会得できないでしょう。

それでも、この実験は成功するまでやって欲しいです。成功すれば、最小の力で航行する実例となるでしょう。燃料ガンガン焚いて行くよりも、黒潮や風の力を上手く使える航行のヒントになるかも知れませんね。

今まで物流は大量、高速、遠方、頻繁を目指してきましたが、省力を競う時代が見えてきました。こういう時、3万年前を体験するって、なんかステキです。