コンビニ定価販売 転機に 食品廃棄減、本社も利益(2019/6/12日経12面)
ローソンは、販売期限の迫ったおにぎりや弁当などを購入した利用客に共通ポイントで代金の一部を還元する実験を始めた。定価販売が一般的だったコンビニエンスストアのビジネスモデルが変わりつつある。
「このプログラムで廃棄が減れば、店舗の利益にもプラスになる」。
価格が100円、仕入れ代金が70円のおにぎりで試算してみた。粗利益の30円を本部と加盟店で折半する。廃棄に伴う損失は本部側が25%を負担すると仮定する。消費者は94円で購入できる。加盟店の利益は売れ残った場合と比べれば66.5円改善する。本部は27.5円改善する、とのこと。
計算は合っているように見えましたが、売れ残った場合の廃棄費用が入っていません。売れ残りは仕入代が損になるだけでなく、更に廃棄費用がかかります。
残ると損だから売る、そして売り切る。だから仕入れる、という連鎖も何とかしないといけません。我が国は「世界で一番食べ物を棄てる国」と言われています。
この記事にあるのは「棄てる」を減らす試みですから、ちょっとでも前進するのはいいことです。ですが、そもそも供給過多ではないでしょうか?今まで余って廃棄していた弁当が値引きで売れたとして、それは必要な弁当なのでしょうか?
「必要とする量を、必要な時に、必要な場所へ」これもロジスティクスの課題です。