無人運転への信頼を取り戻せ 社説(2019/6/5日経2面)
横浜市の新交通システム、シーサイドラインで、自動運転の車両が逆送して車止めに衝突し、乗客14人が重軽傷を負う事故が起きた。
どこに不具合があったのかは特定できていない。無人運転の新交通は全国に8路線あるという。今回の事故は、こうした同システムの交通機関全体にかかわる大きな問題である。車両やシステムの状態を改めて点検して安全運行に万全を期し、無人運転への信頼を取り戻してほしい。
専用の線路がある新交通での事故です。公道を走る自動運転自動車を思うと不安が募ってしまいます。
でも、便利の反対側には常にリスクがあるものです。リスクや不安がないものは、大して便利じゃないのです。飛行機が恐い人っていますよね。理屈じゃないのです。「もし、落ちたら。。。」と考えるだけで恐いのです。
その人は、飛行機に乗らなくていいのです。飛行機が120%の信頼を得て、誰もが安心して乗れるようにするには、とてつもない努力が必要です。そして、運賃はハネあがるでしょう。皆がリスクを認識しているから、LCCも存在するのです。
交通サービスを提供する側は、安全運行に最大限の努力を続けるべきですが、利用する側は無条件に信頼するだけでなく、利便と共に存在するリスクを知っておくべきです。