てめぇっ!この野郎!
コ――――ン。
AKIRA:「痛で!?」
吉五郎:「おお、中身が空っぽだと、いい音がなりやがる。」
やったな!この野郎!
ギューーーー。
吉五郎:「イデデデデ!!」
AKIRA:「ちょっとはイケメンになったんじゃないか?」
AKIRA:「この野郎!」
吉五郎:「この野郎!」
小暮:「ん?なんだこの騒ぎは・・・」ガラッ
小暮:「ゲッ?!」
コラッ!!何やっとる!!
ポコポコ。
やめろっちゅうに!
スマホポロッ。
バキッ・・・。
小暮:「あっ!?」
し~ん。
小暮:「・・・そこに座れぃっ!!!」
・・・・
・・・
・・
小暮:「つまり、拾ったお金を受け取る、
二人:「は、はい…。」
小暮:「アホ。お前ら大人だろ。そんな事でケンカしてどうすんだ。腹が減るだけだろうが。」
吉五郎:「こ、こいつが殴りかかってきたんです。」
小暮:「本当か?AKIRA。」
AKIRA:「いえ、違います。自分の拳がヤツの頬に当たっただけです。」
小暮:「バカ。それを”殴った”というんじゃねぇか。先に手を出したお前が悪い。」
AKIRA:「ち、違うんです。ヤツが吸ってたキセルにつまづいて、
小暮「ふむ…そうだな。吉五郎、お前が悪いぞ。」
吉五郎:「えっ!?お、俺だって、
小暮:「ふむ。まあ、お前の気持ちもわからんでもない。」
AKIRA:「いや、おかしいでしょ!財布を拾いました。届けました。ありがとう。それで済む話じゃないですか!」
小暮「うむ。そういうことだな。吉五郎、反省せぇよ。」
吉五郎:「こいつが先に殴りかかってきたんですよ!」
小暮:「そうだったな。AKIRA、お前が悪いので吉五郎に謝れ。」
(どっちだよ!!!)
小暮:「…あいわかった。この裁(さば)き、わしが承った。」
AKIRA:「へ?裁き?」
小暮:「吉五郎、akiraよ。お主ら、3万円は受け取れぬと申すのだな
二人:「は、はあ。(さっきから言ってるけど…)」
小暮:「そもそも、このケンカは、この3万円がなかったら起きなかったケ
AKIRA:「・・・?まあ、そうですね…。」
小暮:「そうじゃな。よし、あいわかった。ケンカの火種であるこの3万円はワシが没収しよう。」
二人:「へ?」
小暮:「お前らの”いらぬ”という願い、ワシが叶えたる。この3万円は、お前らのためにワシが貰い受ける。。異論ないな?」
二人「・・・・(なんかすっきりしない…)」
よし、これにて一件落着とする!
ビシッ。
伝九郎:「アホ。」
ビクッ!!
小暮:「で、伝九郎社長!!」
つづく