ギルドットコムブログ

 
Gのコラム

Gのコラム 76

「退職認めぬ」慰留悪質に 人手不足、人材移動阻む(2018/9/19日経2面)

 

転職したいのに会社が退職を認めず、離職票さえ渡さない–。

 

そんな退職トラブルが全国で多発している。人手不足に悩む企業が引き留めに動いたためで、厚生労働省に持ち込まれた相談件数は解雇の相談を上回った。

 

「退職トラブルの間は笑えなかった。食事も取れず心は泥沼だった」執拗な引き留めにあった営業職の女性は振り返る。17年度、個別労働紛争として寄せられた自己都合退職のトラブル相談は3万8954件、とのこと。

 

我が国、日本の人材流動性は低いのです。昔に比べれば、環境はずっと良くなっているのでしょうが、それは、能力の高い働き手です。代替者が多い職というのは、会社側から見た流動性は高く、働き手から見れば、「切られれば流れ者になるしかない」というのが悲しい現実ではないでしょうか。

 

それが、人手不足で急変している印象です。どこの職場でも人員不足なのですから、人材流出は事業の継続に係る大問題です。

 

一方で、ヒトに頼らない省人化モデルの進化は凄まじいものがあります。ここから先は、人手不足と人あまりの強烈な山と谷がありそうです。

 

こういう時は、落ち着いて。一時のトレンドで一生を賭す仕事を軽々しく決めていけないってコトではないでしょうか。会社側も、社会構造の変化を冷静に見て、あるべき姿を見つけていくでしょう。短絡的な判断の先に、働く幸せがあるとは思えないのです。新しい職場を求める理由が大切ですね。