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トラックドライバーAKIRA

トラックドライバーAKIRA 第43話

珍:「整いましたっ!」

劉:「整ったのは分かったから、早く作戦を教えてくれ!もう1週間以上たってるじゃねーか!」

 

剛毛:「なにをごちゃごちゃ言っとる・・・。」

AKIRA:「ひっ?!もう一撃くるっ!」

 

珍一:「こうなったら、AKIRAくん!連撃だっ!」

 

でえーーーー!

 

っ!!!!

 

カンカンカンカンカンカンカーン!!

な、なにィ!

すべて、カツラでブロックしてる!?

 

剛毛:「フフ・・・。幼少の頃より鍛えし我が地毛(じげ)は、鋼鉄の如し・・・」

 

AKIRA:(嘘つけっ!カツラだろっ!)

 

珍:「みなさんっ!移動しますっ!!」

 

AKIRA:「えっ!?・・・ちょっ・・・」

 

 

剛毛:「むぅ・・・・・退却か?つまらんのう・・・。骨のあるやつかと思っていたが・・・それとも、何かの罠かのぉ?」

 

孔明:「ハハ、悪あがきでございます。それにあの先は・・・・」

 

・・・・

・・・

 

AKIRA:「えっ!」

 

 

一同:「ぜ・・・・・・絶壁?!」

 

AKIRA:「おいっ!珍の字!まさかこれを登ろうってんじゃねーだろうなっ!」

 

珍:「登りません。今すぐ周辺の石をかき集めてください!」

 

AKIRA:「へ?石?」

 

珍:「はやくっ!!敵も油断してすぐには追ってきません。今のうちに集めろっ!」

 

AKIRA:「ふぁっ?!ふぁい!」

 

珍:「はやくっ!!」

AKIRA:「はやくって言ったって・・・・」

 

ビクッ!

 

 

AKIRA「あ、あう、、どうする、珍!!来ちゃったぞ!」

 

珍:「大丈夫です。整(ととの)ってます。皆さん、よく見ていてください。作戦は・・・」

 

これを・・・

こうやって・・・

こうっ!

 

ズルッ!

AKIRA:「ただの投石じゃねーか!あんだけ引っ張っといて、どストレートな攻撃方法かい!」

 

珍:「いえ。すこしシンカー気味に変化をつけてます。」

 

AKIRA:「・・・・。」

 

・・・・・。

ぽかーん。

 

剛毛:「な、何かと思えば、、、投石とな…。」

 

・・・・。

ドワッハッハッハ!

剛毛:「アホや!あいつらアホや!」

 

AKIRA:「敵もウケちゃってるし…。」

珍:「うまくいきました。敵の槍の先っちょを見てください」

 

 

あ!?今投げた石が、槍にくっついてる?!

 

そうです。この一帯は磁場が強く、そのへんの石が強力な磁石(じしゃく)になっているのです。

 

奴らが身に着けているのは鋼鉄の鎧。磁石をくっつければ、その重さで動きを封じることが可能なのです。

 

つまり、こういうことですっ!!

 

油断している今がチャンスです!

 

AKIRA:「な・・・なるほど・・・。よ、よし、イチかバチか・・・」

 

投石じゃー!

うおおおおお!

 

剛毛:「ふぅん!」

剛毛:「無駄無駄無駄ァ!」

 

うおおおおお!!!

無駄無駄無駄ァ!

 

うおおおおおお!

無駄無駄無駄ァ!

 

孔明:「ハッハッハ。いくら投石をしたとて、剛毛さまの頭髪ブロックには敵いませんわ・・・・んん!?

 

ド・・・・・・ド・・・・・。

 

ド・・・

 

 

 

ドレッド・ヘアー?!?!?!

 

つづく