珍:「整いましたっ!」

劉:「整ったのは分かったから、早く作戦を教えてくれ!もう1週間以上たってるじゃねーか!」
剛毛:「なにをごちゃごちゃ言っとる・・・。」

AKIRA:「ひっ?!もう一撃くるっ!」
珍一:「こうなったら、AKIRAくん!連撃だっ!」

でえーーーー!
っ!!!!
カンカンカンカンカンカンカーン!!

な、なにィ!
すべて、カツラでブロックしてる!?
剛毛:「フフ・・・。幼少の頃より鍛えし我が地毛(じげ)は、鋼鉄の如し・・・」
AKIRA:(嘘つけっ!カツラだろっ!)
珍:「みなさんっ!移動しますっ!!」

AKIRA:「えっ!?・・・ちょっ・・・」

剛毛:「むぅ・・・・・退却か?つまらんのう・・・。骨のあるやつかと思っていたが・・・それとも、何かの罠かのぉ?」
孔明:「ハハ、悪あがきでございます。それにあの先は・・・・」
・・・・
・・・

AKIRA:「えっ!」

一同:「ぜ・・・・・・絶壁?!」
AKIRA:「おいっ!珍の字!まさかこれを登ろうってんじゃねーだろうなっ!」
珍:「登りません。今すぐ周辺の石をかき集めてください!」
AKIRA:「へ?石?」
珍:「はやくっ!!敵も油断してすぐには追ってきません。今のうちに集めろっ!」
AKIRA:「ふぁっ?!ふぁい!」

珍:「はやくっ!!」
AKIRA:「はやくって言ったって・・・・」

ビクッ!

AKIRA「あ、あう、、どうする、珍!!来ちゃったぞ!」
珍:「大丈夫です。整(ととの)ってます。皆さん、よく見ていてください。作戦は・・・」

これを・・・

こうやって・・・

こうっ!
ズルッ!
AKIRA:「ただの投石じゃねーか!あんだけ引っ張っといて、どストレートな攻撃方法かい!」
珍:「いえ。すこしシンカー気味に変化をつけてます。」
AKIRA:「・・・・。」

・・・・・。
ぽかーん。
剛毛:「な、何かと思えば、、、投石とな…。」
・・・・。

ドワッハッハッハ!
剛毛:「アホや!あいつらアホや!」
AKIRA:「敵もウケちゃってるし…。」
珍:「うまくいきました。敵の槍の先っちょを見てください」

あ!?今投げた石が、槍にくっついてる?!
そうです。この一帯は磁場が強く、そのへんの石が強力な磁石(じしゃく)になっているのです。
奴らが身に着けているのは鋼鉄の鎧。磁石をくっつければ、その重さで動きを封じることが可能なのです。

つまり、こういうことですっ!!

油断している今がチャンスです!
AKIRA:「な・・・なるほど・・・。よ、よし、イチかバチか・・・」
投石じゃー!

うおおおおお!
剛毛:「ふぅん!」

剛毛:「無駄無駄無駄ァ!」
うおおおおお!!!


無駄無駄無駄ァ!
うおおおおおお!

無駄無駄無駄ァ!
孔明:「ハッハッハ。いくら投石をしたとて、剛毛さまの頭髪ブロックには敵いませんわ・・・・んん!?」

ド・・・・・・ド・・・・・。
ド・・・

ドレッド・ヘアー?!?!?!
つづく
