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トラックドライバーAKIRA

トラックドライバーAKIRA 第40話

~翌日~

 

劉:「よし。みんな揃ったか?」

 

一同:「ふぁ、ふぁい!」

 

 

AKIRA:(国からの仕事って、どんな仕事なんだろ?)

 

劉:「よし、点呼の前に、今日は”特別な仕事着”を着てもらうぞ。」

 

AKIRA:「仕事着?」

 

劉:「うん。お前らの服のサイズを教えてくれ。」

 

AKIRA:「え・・・っと、Mです。」

 

珍一:「ぼ、ぼくはXLです。」

 

劉:「えむ、えっくすえる…?何言ってんだ??服のサイズと言やぁ大か小しかないだろ。」

 

AKIRA:「は、はあ・・・。」

 

ほらっ。

 

 

AKIRA:「へ・・・・?これは、ぼ、防具?」

 

劉:「うん。裏山のじいさんが作ってくれた特注品よ。早く着てね。」

 

水木:「えっと、いまいち理解できないのですが――――。」

 

劉:「あれ?言わなかったか?さいきん、俺らが住んでいる宋(そう)国と、金(きん)国との戦争が起きている。その特別後方補給部隊として、俺たち珍劉運送店が選ばれたのさ。」

 

 

一同:「つ・・・つまり・・・」

 

し~ん・・・。

 

水木:「あ、あの・・・・僕たち戦いはちょっと・・・・」

 

劉:「大丈夫だ。後方部隊に届けるだけだから、戦闘に巻き込まれることはないよ。しかも、こっちには弟の千里眼の珍”がいる。」

 

AKIRA:「せ、、千里眼(せんりがん)・・・。」

 

 
 劉:「珍は、普段はのほほんとしてるが、軍師アカデミー中等部を飛び級で卒業するほどの麒麟児よ。」
 
 
AKIRA:「き、麒麟児(きりんじ)・・・」
 
 
劉:「並みの将軍じゃ俺ら(珍龍運送店)の動きを捉えるのも難しい話よ。ま、安心してさっさと着替えろ。」
 
 

ちょ~ん。
 
 
AKIRA:(嫌な予感しかしない…)
 
 
第41話へつづく