運行:「よし、とりあえず今日はここまで。アツい風呂に入ってよくねることじゃ。」
ポロッ。
AKIRA:(ん?なんか落ちたぞ・・?本?)
AKIRA:「ソウル・オブ ブルース・リー?」
AKIRA:「なになに、、、”水になれ”・・・”構えとは”・・・”曲がりにくい木ほど簡単に割れる”・・・」
(さっき言ってたのって・・・・)
~翌日~
AKIRA:「気を取り直して、道場に行くか・・・・お、おなしゃす・・・!」
運行:「なんじゃその挨拶はぁ!やり直し!」
ビクッ!!
運行:「道場に入るときは元気に挨拶じゃ!」
AKIRA:「ふぁ、ふぁい!おはようございます!!おなしゃす!!!!」
運行:「うむ。それでは修行開始じゃ。外へ出ろ。」
AKIRA:(出るんかい・・・)
・・・・
それでは、修行を始める。
この矛(ほこ)を受け取れい。
AKIRA:「は、はい。・・・って、えっ!?」
AKIRA:「矛の先っちょに、サイドミラーがついてる?!」
運行;「うむ。」
AKIRA:「いや、これ何の意味が・・・」
運行:「これは、”車両感覚”を研ぎ澄ます修行である。狭い軒先(のきさき)で、トラックの左側をこすりそうになったことはないか?この矛は、運転席から左側のサイドミラーまでの長さに調整してある矛である!」
運行:「車両感覚・・・・すなわち”自分の間合い”を知ることが大切なのじゃ。」
AKIRA:「はあ・・・。」
運行:「それでは、その矛を使ってわしと打ち合えい。」
AKIRA:「ふぁ、ふぁい・・・・あれ?お師匠様の矛、僕の矛よりやけに長い気がするんですが・・・。」
運行:「うむ。」
運行:「わしの矛はトラックの全長と同じ長さである!!」
AKIRA:「どひ~!!」
運行:「わしの間合いは、車庫入れの時の間合いじゃな。ワシの矛をかわしつつ、打ち込んでみろ!」
AKIRA:「(ず、ずるい・・・めちゃくちゃだ・・・)」
よし、次は”構え”の修行!
次は座学!
「運行管理者試験」の勉強じゃ!!
独立後のお前はトラックドライバーでもあり、一般貨物自動車運送業の経営者でもある!
安全に対する知識をたたきこむのじゃ!
よし、それが終わったら瞑想!集中力を養い、疲れにくい脳になるのじゃ!
AKIRA:「ふぁ、ふぁい!」
~夕方~
運行:「よし、きょうはここまでじゃ。」
AKIRA:(やっと終わったよ・・・。こんな修行で、本当にトラックドライバーオリンピア優勝できるのかよ・・・)ハァハァ
AKIRA:「あの、、非常に聞きづらいんですが、、、この修行、何の意味があるんでしょうか・・・あまりにも前時代すぎでは・・・・」
運行:「・・・おぬしは、意味がわかることしかしないのか?」
AKIRA:「いや、そういうわけでは・・・・でも、あの説明とか、、」
運行:「意味が分かっているのであれば、お前はすでに出来ているはずじゃ。」
AKIRA:「あ、いや、そうなんですけど・・」
運行:「意味がわかることしかしないのであれば、お前の成長は止まってしまうぞ。」
AKIRA:(やべ・・・、なんかスイッチ入っちゃった・・・・。)
運行:「意味が分からないことこそ、やってみるのが大切なのではないか?」
AKIRA:「あの、その・・・・」
運行:「意味があるかどうかは、お前次第なんじゃ。ただ単に石ころの山をつくるのか、城の石垣をつくるかはお前の心持ちで変わってくる。」
AKIRA:「!!・・・・ふぁ、ふぁい!」
運行:「考えるな、感じろ!!!」
AKIRA:「ふぁい!!!」
~そして~
一か月が過ぎた!