こ、ここは・・・・
土滸伝(つちこでん)の時代の中国?!
龍「ようやく気付いたか。ここは宋(そう)王朝の時代の中国なり。」
(宋王朝・・・・たしか、伝九郎が言ってたな・・・・。)
龍「やつの名は劉(りゅう)。この時代の平民よ。」
AKIRA「劉(りゅう)・・・ややこしい名前だな・・・。」
龍:「時間をちょっと早送りしてみよう。」
・・・
・・
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劉:「急げ~遅刻だ~!!」
AKIRA:(ここは、町?どこに向かってるんだろう)
AKIRA:「小籠包配送センター・・・。ここが劉の職場?」
龍:「うむ。この時代は貿易が盛んになった頃よ。」
龍:「中国奥地の産物や、工芸品はもちろん、国外の品々が・・・」
龍:「都(みやこ)へ運ばれていたのだ。」
AKIRA:(ズコッ!馬車とかじゃないんだ!)
龍:「小籠包配送センターは、都(みやこ)内物流に特化した会社だ。」
龍:「いつの時代も、ラストワンマイルは小回りの利く車と人間が必要なのだ。」
(あっ?!社長みたいのが出てきた・・・。)
劉:「おはようございます!」
社長:「うむ。挨拶だけはいいな。早速だが、本日は5号車を使ってもらう。」
社長:「王(ワン)さんのところに芋5袋、塩3袋、酒樽5ツ頼むぞ。」
劉:「ふぁ、ふぁい!」
社長:「よし、じゃあ酒を飲んでないかチェックだ。息を吐いてみろ。」
社長:「ぐさっ!?ちゃんと歯を磨け!アホ!」
劉「ふぁ、ふぁい!」
・・・・。
AKIRA:(なんかアルコールチェックしてたけど、この時代こんな進んでたんだっけ・・?)
龍:「うむ。これが中国4000年の歴史の妙(みょう)よ。」
AKIRA「・・・・・。」