光っているのは・・・ごりゅうずの破片!?
伝九郎:「やはり伝説は本当じゃったか・・・。」
AKIRA:「で、でんせつ??」
伝九郎:「・・・・。」
「時は11世紀・・・。」
伝九郎:「エラくて悪い人の不正・ワイロ・ピンハネが横行(おうこう)しとった。つまり、めちゃくちゃな時代じゃ」
AKIRA:「ピンハネ・・・。」
伝九郎:「そして、世間からはじき出された好漢(英雄)108人が、梁山泊(りょうざんぱく)と呼ばれる自然の要塞に集結し・・・」
伝九郎「国を救うことを目指すようになる。それがかの有名な”水滸伝(すいこでん)”じゃ。」
AKIRA「すいこでん・・・。つ、つまり、この光は・・すいこでんの・・・?」
伝九郎「いや、まったく関係ない。」
AKIRA「・・・。」
伝九郎「そしてもう一つ、藤田コンツェルンだけに伝わる伝説がある・・・。」
伝九郎「それが土滸伝(つちこでん)じゃ。」
AKIRA:「つ・・・つちこでん?」
伝九郎「水滸伝と時を同じくして、悪徳官吏(あくとくかんり)に立ち向かう、5人の運送屋がいた。」
AKIRA:((あれ?いきなりスケールが小さく・・・))
伝九郎:「”藤田歴史研究所”の報告によると、五竜図(ごりゅうず)に伝説の5人のタマシイが入っていた。」
―――――”宋”の時代のめちゃくちゃな感じと、現代の運送業界の混乱が重なるとき、
封印されし5匹の龍に導かれし英雄あらわれん―――――
藤田コンツェルンに伝わる言葉じゃ。
AKIRA:「・・・・・」
カッ!!
AKIRA「わ!まぶしっ・・・!!」
!!
ご、五匹の龍??
シュッ!
「どっかいっちゃった・・・・でも・・・」
「こいつだけ動かないけど・・・。こっち見てるし・・。」
わっ!?飛んできた!!
パシッ!!
AKIRA:「イテテ・・・。なんだよ・・」
「りゅ、龍の刻印(マーク)?」
伝九郎:「お前が”A(エース)”でなかったことは少々計算外だったが、問題ない」
伝九郎:「5龍に選ばれしトラックドライバーを集め、ギルド社を結成せよ。詳しい話はあした説明する。朝8時に藤田コンツェルン美術館集合じゃ。」
AKIRA:「ギ、ギルド?運送会社を立ち上げろってこと・・・?なんで俺が・・・」
伝九郎:「・・・龍は”独立したい”、”現状を打破したい””このままでいいのか”と考えているモヤモヤトラックドライバーを好む。つちこでんの英雄たちがそうであったように。」
AKIRA:「独立・・・・。」
伝九郎:「選ばれたということはお前が望んでいるということじゃ。」
AKIRA:「・・・・」
伝九郎:「あしたちゃんと来いよ。来なかったら50億の賠償金を払ってもらうからな。」
第11話へつづく