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トラックドライバーAKIRA

トラックドライバーAKIRA 第10話

光っているのは・・・ごりゅうずの破片!?

 

 

 

伝九郎:「やはり伝説は本当じゃったか・・・。」

AKIRA:「で、でんせつ??」

伝九郎:「・・・・。」

 

「時は11世紀・・・。」

 

伝九郎:「エラくて悪い人の不正・ワイロ・ピンハネが横行(おうこう)しとった。つまり、めちゃくちゃな時代じゃ」

AKIRA:「ピンハネ・・・。」

 

伝九郎:「そして、世間からはじき出された好漢(英雄)108人が、梁山泊(りょうざんぱく)と呼ばれる自然の要塞に集結し・・・」

 

伝九郎「国を救うことを目指すようになる。それがかの有名な”水滸伝(すいこでん)”じゃ。」

 

 

AKIRA「すいこでん・・・。つ、つまり、この光は・・すいこでんの・・・?」

伝九郎「いや、まったく関係ない。」

AKIRA「・・・。」

 

伝九郎「そしてもう一つ、藤田コンツェルンだけに伝わる伝説がある・・・。」

伝九郎「それが土滸伝(つちこでん)じゃ。」

 

AKIRA:「つ・・・つちこでん?」

 

伝九郎「水滸伝と時を同じくして、悪徳官吏(あくとくかんり)に立ち向かう、5人の運送屋がいた。」

 

AKIRA:((あれ?いきなりスケールが小さく・・・))

 

伝九郎:「”藤田歴史研究所”の報告によると、五竜図(ごりゅうず)に伝説の5人のタマシイが入っていた。」

 

―――――”宋”の時代のめちゃくちゃな感じと、現代の運送業界の混乱が重なるとき、

封印されし5匹の龍に導かれし英雄あらわれん―――――

 

藤田コンツェルンに伝わる言葉じゃ。

AKIRA:「・・・・・」

カッ!!

AKIRA「わ!まぶしっ・・・!!」

 

!!

 

ご、五匹の龍??

シュッ!

 

「どっかいっちゃった・・・・でも・・・」

 

 

「こいつだけ動かないけど・・・。こっち見てるし・・。」

 

 

わっ!?飛んできた!!

 

パシッ!!

AKIRA:「イテテ・・・。なんだよ・・」

 

「りゅ、龍の刻印(マーク)?」

 

伝九郎:「お前が”A(エース)”でなかったことは少々計算外だったが、問題ない」

伝九郎:「5龍に選ばれしトラックドライバーを集め、ギルド社を結成せよ。詳しい話はあした説明する。朝8時に藤田コンツェルン美術館集合じゃ。」

 

AKIRA:「ギ、ギルド?運送会社を立ち上げろってこと・・・?なんで俺が・・・」

 

伝九郎:「・・・龍は”独立したい”、”現状を打破したい””このままでいいのか”と考えているモヤモヤトラックドライバーを好む。つちこでんの英雄たちがそうであったように。」

 

AKIRA:「独立・・・・。」

 

伝九郎:「選ばれたということはお前が望んでいるということじゃ。」

 

AKIRA:「・・・・」

 

伝九郎:「あしたちゃんと来いよ。来なかったら50億の賠償金を払ってもらうからな。」

 

第11話へつづく