ギルドットコムブログ

 
トラックドライバーAKIRA

トラックドライバーAKIRA 第5話

サッ!

AKIRA:(なんか・・変な会社だなぁ~・・・)ヒクヒク

AKIRA:「あ、あの。今回の配送の概要について教えてください・・。」

 

ジジイ:「コホン。それでは私から説明しましょう。」

スッ。

 

ジジイ:「コホン。扱う商品は、とある“紙の巻物”1本でございます。」

ジジイ:「19時半までに、ヨントリー美術館通用口へ届けてください。」

 

ジジイ:「コホン。“エース”様でしたら、ここまで説明すれば“ピン“と来ていただけると思います。」

 

AKIRA:「??・・・巻物?紙っすか?それだけ?」

 

ジジイ:「コ、コホッ。コホン。は、はい。」

 

AKIRA:「だったら折りたたんで「定形外」が一番安いっすよ??」

三人:「!?」

 

 

ジジイ:「へ?コッ、コホ?ゲホッゲホッ・・(←むせている)

 

し~~ん。

 

AKIRA:(あれ?変な雰囲気になっちゃったよ。俺なんか変なこと言った・・?)

 

ジジイ:「ゴ・・ゴホッ。そ、それは・・」チラッ。

伝九郎:「・・・・・。」

ジジイ:(やべっ!伝九郎様のご機嫌が・・・!)

 

・・・・。

 

伝九郎「ハ・・・ハハ・・・・」

ジジイ「??」

伝九郎「ワッハハハハハ!!」

ジジイ:「・・・ハ?・・・ハハ・・??」

 

 

伝九郎:「さすが“エース“。冗談(ジョーク)も一流のようだ。のぉ、ジジイ?」

ジジイ:「そ・・そうでございます!面白いでございます!!ハハハハ」

AKIRA:(・・・なんか馬鹿にされてない?)

 

ジジイ:「コ、コホン。それではよろしく頼みます。ツツミ。横乗り頼むぞ。」

 

ツツミ:「・・・ハッ。」

 

AKIRA:「いや横乗りって・・。大げさな・・・。」

 

ジジイ:「ご安心ください。”エース”様の実力は十分承知しておりますが、念には念を・・・ということでございます。」

 

 

AKIRA:(・・・さっさとこの仕事終わらせよ・・。)

 

第6話へつづく