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トラックドライバーAKIRA

トラックドライバーAKIRA 第1話

ブロロロロロロ・・・・。

 

オレの名前はアキラ。

職業・トラックドライバー。

いまは、ピロピロ運輸で働いています。

先代の社長に19の時に拾われて、

もう12年になる。今年で33歳。

・・・あれ?じゃあ14年?・・・まあそんくらいです。

そうです。

オレの趣味は古着屋巡り。

今日は古着フリーク達の聖地・「古着屋FAKE」にて、

80年代の古着をDIG(ディグ)りに行きます。

(※DIGる・・・探すの意。)

 

~古着屋FAKE~

AKIRA:「ここは駐車場が大きいから入りやすいなぁ~。・・・でも今日は、なかなかピンと来るTシャツないなぁ・・・。」

 

AKIRA:「・・・ん?・・・んん!?」

 

 

AKIRA:”藤”かぁ~。めっちゃ渋いな~!!店長ぉ~!買いま~す!

AKIRA:え?750円?安!!

 

PPPPPPP!(ピピピピピ!)

 

AKIRA:(・・・まさか・・・)

 

社長:「おうAKIRA。今大丈夫?ちょっと1件急ぎの仕事が入っちゃって。。」

AKIRA:「え~・・・。今からっすか・・・?」

社長:「行けるか?」

AKIRA:「う~んちょっと厳しいかもです」

社長:「”かも”ってなんだよ。言い切れよ。行け。誰がお前を拾ってやって、ここまで育てたと思ってんだ。」

AKIRA:「はあ・・・・。(先代の社長だよ!)」

社長:「かなりのお得意様、”藤田コンツェルン美術館”は知ってるか?急遽配送の仕事がきた。荷物や配送先は藤田コンツェルンのスタッフから直接聞け。たぶん美術品カタログセットか何かだろ。絶対にミスは犯すなよ。」

AKIRA:「え、あの」

社長:「急げ。”正門”に来い、とのことだ。それじゃ、忙しいから切るよ。ガチャ」

 

 

AKIRA:「・・・なんだよ急に!!いつもそうだよ!」

 

AKIRA:「どうせピンハネした金でキャバクラ行ってんだろ!!」

 

AKIRA:「荷主からいくらで仕事請け負ってるのか全然教えてくれないし!」

 

 

AKIRA:「・・・・・・・・・。」

 

 

AKIRA:「 ・・・・・藤田コンツェルン美術館 、正門か・・・・ちぇっ」

 

 

ブロロロロロ・・・・・

 

 

(オレだって・・・)

 

(オレだって・・・・・・!!)

AKIRA:「俺だっていつかは!!」

 

 

第2話へつづく