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Gのコラム 249

トラック運賃3%上昇 需要に戻り、燃料高を転嫁(2022/3/9日経24)

 

長距離輸送トラックのスポット(随時契約)運賃が上昇している。

 

指標となる東京発大阪行きは、平均で半年前に比べ約3%高くなった。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展で、日用品など一部の輸送需要が戻りつつある。輸送能力が不足するなか、運送会社が軽油の値上がり分の一部を運賃に転嫁した。年度末にかけ物流コストを押し上げる要因になる、とのこと。

 

 

 

 

おぉっ!っと思ったのですが、小さな変化でした。長距離のスポット運賃は上にも下にも過敏に反応しますよね。そして、軽油は今年4月から13%UPしています。

 

物流の先生に言われたコトを思い出します。「商品価格における物流費は5%程度でしょう。その内で輸送費が1/2だったとしますと、トラック運賃が倍になったとしても全体から見れば2.5%です。商品の値下げは2.5%なんてものではないですよ。トラックドライバーの給料を倍にしても世の中は大きく困るとは思えませんねぇ」とのこと。

 

私もそう思います。この計算式が合っていれば、3%の運賃値上げは商品価格の0.075%相当です。小さいですよね。でも、運送業者は恐る恐るです。スポットではない継続した商売では、値上げは失注の危機がチラつくのです。物騒な考えですが、この国は、一度運べない危機を経験した方が良いのかもしれません。